地方在住の場合、自分に合った仕事を見つけることが難しく、仕事内容は限られてしまうと感じる方もいらっしゃるでしょう。都市部に比べて賃金が安くなりがちです。
そこでおすすめなのは、PCを使用して働けるWeb上の仕事になります。
特に、Webライターは未経験からも挑戦可能で、地方在住を生かして働けるのでおすすめです。
今回は地方住みでWebライターとして働く筆者が、Webライターが地方で働ける理由やメリット、地方に住みながらどのくらい稼げるのかについて解説します。
ライターとは?Webライターとして働く魅力
ライターとは文章を書く仕事をする人のことです。その中でもWebライターはインターネット上の文章を書く人を指します。
Webライターは、Webサイトのコラム記事やネット広告の文章など、幅広いジャンルを執筆します。Web向けの文章の需要は高まり、専門家ではない場合も1からライティングを学びライターとして働く方は増える傾向に。
Webライターは資格不要で自分の好きな分野や得意分野を活かし、やり方次第で大きな収入源の確保が期待できます。
また高価なソフトや資格は不要で初期費用を抑えてはじめられるため、家事や育児をしながらライティングをする方も多くいます。働く場所や時間に縛られず結婚や出産を経て「再度仕事を頑張りたい方」も始めやすい仕事です。
地方でもWebライターとして働くことが可能
特別な資格を必要としないWebライターですが、地方に住んでいる場合もWebライターとして幅広く活動できます。
地方で働く場合は、企業の仕事を業務委託などで引き受けるフリーランスとして在宅勤務が主流になるでしょう。フリーランスのWebライターは、地方でも十分活躍できる仕事です。
パソコンとインターネット環境があればはじめることが可能
Webライターは、パソコンとインターネット環境があれば、全国どこでも住む場所に関係なく仕事をはじめることが可能です。その他はプリンターやパソコンを置くデスクなど自分が希望する備品のみでよいため、初期費用を抑えられます。
また、Web上のライティングの仕事は執筆のジャンルも幅広く、資格がなくてもはじめやすいです。参入のしやすさから在宅ワークや副業としても取り組みやすく、地方に住む場合も仕事を獲得しやすい魅力があります。
オンライン上で仕事が完了
基本的にはインターネット上でアプリやメールを使って文字でやりとりを行い、オンライン上で仕事が完了します。仕事の受注はもちろん、MTGや取材もパソコン上で行うことが可能です。
また地方に在住の場合も、以下から仕事を開始できます。
- クラウドソーシングサービスを利用する
- メディアや企業に直接応募する
- 企業に就職し、専属のWebライターになる
クラウドソーシングサイトや企業に直接応募して仕事を探すため、住む場所が仕事に影響を与えるケースは少ないです。
Webライターの仕事の中には、在宅勤務が可能で住む地域を問わない案件も多くあります。オンライン上で仕事が完了し、自分の希望する働き方で地方に住んでいても働きやすさが魅力といえるでしょう。
Webライターが仕事を見つけられる場所については、保存推奨!Webライターが仕事を見つけられる場所14を大公開! で紹介していますのでご参照ください。
働いた分だけ収入を得ることが可能
Webライターは業務委託形式の成果報酬型が一般的とされ、働いた分だけ収入を得ることが可能です。
プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会によると、文筆系の職種における平均年収は以下の通りでした。
文筆系(ライターや編集者など) | 割合 |
200万円未満 | 32.0% |
200〜400万円未満 | 26.9% |
400〜600万円未満 | 21.5% |
600〜800万円未満 | 8.2% |
800〜1,000万円未満 | 5.5% |
1,000〜1,200万円未満 | 2.3% |
1,200万円以上・無回答 | 3.6% |
※引用: プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 |フリーランス白書2019
調査から200万円未満が最も多く、次に200〜400万円未満が高い割合を占めていることがわかります。
ただし、兼業や副業など短時間勤務の人も含むため、一括りにWebライターの収入は低いとは言い切れません。年収400万以上の方も多くいて、活動時間や単価アップなどの働き方次第で理想の収入額を目指すことが可能になります。
未経験の場合、取り組めそうな案件に応募しつつ経験や知識を増やし、報酬の高い業務に挑戦することが収入アップの近道です。
また、少しずつ収入を上げていき「はじめはお小遣い程度の収入から取り組みたい方」にも適しています。
Webライターは住む場所に縛られず、地方在住の場合も働いた分だけ収入を得ることが可能です。
地方に住みWebライターとして働くメリット
Webライターは地方在住の場合も働きやすさがあり、地方に住んでいるからこそのメリットも多くあります。オンライン上で仕事が完結し、プライベートを考慮して無理なく働ける仕事である点も働きやすさの理由でしょう。
Webライターは住む地域によって有利・不利となる心配はなく、地域在住を強みにすることもできるのです。
都心部の仕事を地方で引き受けられる
オンライン上で仕事を探すため、都心部の仕事を業務委託で引き受けることが可能になります。例えば、以前から見ていたサイトや憧れていた企業であっても、自分で直接メディアに応募すれば、仕事につながる可能性もあるでしょう。
筆者は地方在住ですが、都心部に企業を持つメディアに応募し、仕事をいただいた経験があります。地方に住んでいても以前から憧れており日々チェックしていたメディアで仕事をはじめることができたのです。
このように、Webライターは地方在住でも都心部の仕事を引き受け「やってみたい仕事」に携わるチャンスがあります。「将来的にこんなメディアで執筆したい」という理想は、地方住みでもWebライターをはじめる原動力となります。
地方在住のWebライターはまだ少ない
都心部に比べ地方に住むライターの割合は低いとされ、地方ライターになり他のライターとの差別化が可能です。
例えば、地方記事の依頼をする場合、地方在住のライターの方が交通費や滞在費などの経費を企業側は削減できます。そのため地方記事を依頼したい場合は出費を削減でき、特定の地域に詳しいことから地方在住の方が仕事を獲得しやすいです。
地方在住のWebライターが少ない理由として、ライターの総人口は増えている一方、未だ職業自体の認知度は低い点が考えられます。地域在住のライターはまだ少なく穴場であるため、都心部で勝負することに比べ、活躍のしやすさや働きやすさがあります。
地域ライターとしての働き方も
地方でライター業を行う際は地域に密着を得意とする地域ライターや地元ライター、ローカルライターとして働くことも可能です。
ライターとして専門分野や得意ジャンルがない方も、地域記事を得意ジャンルとすることもできます。
地元の共通の話題で親密になりやすく、取材される側も取材やインタビューを通して安心して仕事に応じることができるかもしれません。地域在住を強みにして、地域ライターとして働ける点はWebライターとして地方で働くメリットになります。
生活費を落とせば可処分所得も増える
地方在住でWebライターとして働くと、生活費を落として可処分所得を増やせるメリットがあります。
可処分所得とは、給与やボーナスなどの総支給額から所得税や住民税などの税金や社会保険料を差し引いた「手取り収入」のことです。フリーランスの場合、経費の計上や青色申告による控除、個人事業主むけの制度を利用し、各種税率の軽減が可能になります。
可処分所得が増えれば、手取りが高くなり自由に使えるお金も多くなります。申告の手間はかかりますが、手続きや経費の計上によって、会社員より可処分所得を増やしやすい傾向にあるでしょう。
毎月の売り上げや税金、給与を計算し、フリーランスであっても手取り額を意識することで可処分所得の見直しが可能です。生活費を落として可処分所得を増やし、手取り収入を上げるメリットがあります。
地方に住んでいてWebライターでどのくらい稼げる?
地方在住でも、頑張り次第でWebライターの平均収入を目指すことが可能です。Webライティング業務は地方在住でも都心部や全国の仕事を引き受けることができ、住む場所による収入差は起こりにくい傾向にあります。
地方に住んでいても、都心部やその他全国に住むWebライターと同じように収入を得ることができます。
兼業でWebライターを始めてみることも可能
Webライターとして働きたいけれど収入面が不安な場合、はじめのうちは他の仕事と兼業して働くこともおすすめです。最初は取り組みやすい案件からはじめていき、経験やスキルを習得しながら単価を上げて収入を上げる方法もあります。
Webライターを専業にしている人と同じように、兼業ライターや副業ライターは多くいます。ライフスタイルに応じた働き方を取り入れている兼業ライターは珍しくなくパラレルワーカーとしての働くことも可能です。
収入が不安な方やパラレルワークを希望する方は、兼業ライターとして仕事をはじめてみてもよいでしょう。
【地方でWebライター】移住の関心は高まる傾向に
時間や場所に縛られない働き方が浸透し「余裕を持った生活」ができる地方暮らしへの関心は高まる傾向にあります。地方移住促進に向けた方針や施策も強化され、フルリモートで働けるWebライターは今後さらに高い需要が予想されます。今後も移住や地域暮らしへの注目は加速し、地域に根ざしたWebライターの仕事も増えていくかもしれません。
また、企業が売り上げを伸ばす際に重要なWebライティングの仕事は、今後も無くならないとされています。移住や地方での働き方が注目されているWebライターは、今後も需要が高まる職業といえるでしょう。
※参考:国土交通省「コロナ禍における管内の人口移動~コロナ移住はホンモノか~」
まとめ
Webライターは場所や時間に縛られず、パソコンやインターネット環境があれば、地方在住であっても働くことが可能です。地方住みだからといって不利になることはなく、働き方を選べば地方住みを強みにすることもできますよ。
また、Webライターは初期費用を抑えてはじめることができ、未経験であっても育児や家事を配慮してできる範囲で取り組めるメリットも。
企業のWeb上の記事を制作するWebライターは、今後も需要が期待できるとされています。地方住みで何か新しく仕事をはじめたい方や、育児や家事とのバランスを考えて働きたい方にWebライターはおすすめです。
(文:秋月碧)
1996年生まれ、鹿児島県在住フリーライター。大学を卒業後、会社勤めを2年したのち退職。
会社員としての働き方が向いておらず、自分のペースで働けるフリーランスに転身。
現在は女性メディアを中心に執筆活動をしている。
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