副業やパラレルワークという言葉をよく聞くようになってきました。収入アップ・キャリアアップのため、会社員でも何かできないかいろいろな情報をお探しの方もいるかもしれません。
本記事では、下記について紹介します。
- パラレルワークについて
- パラレルワークの種類
- 会社員がパラレルワークをするメリット・デメリット
- パラレルワークにWebライターがおすすめな理由
会社員の方がパラレルワークの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
パラレルワークとは?
そもそもパラレルワークとはどういった働き方なのでしょうか。
ここでは、定義やその由来、今なぜパラレルワークが注目されているのかをご説明します。
パラレルワークの定義
実はパラレルワークには特定の定義はありません。しかし多くの場合、パラレルは並行、ワークは仕事という意味から並行して収入の柱となる仕事を複数行っていくワークスタイルという定義で使われています。
よく使われている「副業」は、多くの方が思いつくWワークのことです。例えば本業がありながら、収入を補うために飲食店やコンビニで短時間のアルバイトをすることなどが挙げられます。
キャリアとして築いていくよりも、副収入を得ていくという側面が強い働き方です。
一方「複業」は、2つ以上の本業がある状態、そのような気持ちで取り組む仕事のことを指します。そしてこれをパラレルワークと呼んでいます。
複数の仕事を収入の柱として行っていくことと、意識の上でもそれぞれの仕事を本業としてキャリアを積み上げていくことが、パラレルワークの定義だと言えます。
ピーター・ドラッカーが提唱したパラレルキャリアが前提
パラレルワークの「複数の仕事を収入の柱とし、それぞれを自分のキャリアと意識して仕事をしていく」という定義は、ピーター・ドラッカーが提唱したパラレルキャリアが前提にあると言われています。
ピーター・ドラッカーの名前だけは、ご存じの方も多いかもしれません。経営学者であるドラッカーは著書で、複数のキャリアを築き自立した人間を目指すことが今後求められてくると唱えていました。
まさにパラレルワークは、複数のキャリアを築き、一つの会社で働くことだけに囚われていない「パラレルキャリア」を前提とした働き方だと言えます。
パラレルワークが注目される理由
現在パラレルワークが注目される理由として、以下のような社会の変化が複雑に高速で起こっていることが挙げられます。
- 経済成長のスピードが鈍化し、終身雇用が保証されている状況とは言えなくなった
- コロナ禍を経て、リモートワークの導入が進み働き方を見直す人が増えた
- 情報技術の進化が進み、個人でも稼ぎやすい環境が整ってきた
これまで会社員は終身雇用制度で守られていましたが、トヨタの社長も言っていたように終身雇用制度を継続していくことは難しいと考える大企業が増えてきています。
それは副業解禁という流れからも読み取れます。それと相まって、ITの発達やリモートワーク導入でワークライフバランスを見直す人が増えたことが、パラレルワークの注目につながっていると言えるでしょう。
どんなパラレルワークがあるの?
自立して複数のキャリアを築いていくパラレルワークには、いったいどのような種類があるのでしょうか。
本業や前職で得たスキルや知見を別の職場で活かす方法、まったく新しいスキルを身につけて新しい場所で活かす方法などさまざまな方法でパラレルワークをしている方がいます。
ここでは、パラレルワークで取り組みやすいジャンルや、経験をもとに応募できる案件などをいくつかお伝えします。
IT系
IT系はパラレルワークがしやすいジャンルです。コロナ禍以前からもリモートワークが導入されていた業界で、パラレルワークをする方も受け入れられやすい状況です。
以下は一部ですが、
- Webサイトを作る
- Webデザインをする
- アプリを作る
こういったことを個人で請け負ってパラレルワークとして働いている方がいます。
- フリーランスとして業務委託で大小さまざまないくつかのプロジェクトに参加する方
- 正社員とフリーランスの働き方を組み合わせる方
このように、さまざまな働き方で働いていくことが可能です。
必要なスキルや知識を前職や本業で学んでいる人や、まったく無関係の業界から学び続けることで参入している方もいます。
Webライター
Webライターもパラレルワークとして取り入れやすい仕事です。
- Webライターとして会社勤めをしつつ個人でもWebライターとして活動する方
- Webライターとしてフリーランスをしつつ、まったく異なる業界や職種で会社勤めをする方
- WebライターとWebデザインをフリーランスで請け負っている方
さまざまな働き方が可能です。
ライティングスキルは、どのような業界、職種にいても役に立つスキルです。また、多くの業界の知見や経験がライティングする記事にも活きてきます。
学びの一歩も踏み出しやすいため、パラレルワークとして選ぶ方も多いのが特徴です。
地方自治体
地方自治体が複業人材を募集していることもあります。
公務員としての募集ではなく、
- SNSマーケティングのスペシャリスト
- 商品開発コンサルタント
- 経済効果算出アドバイザー
などが複業クラウド(https://talent.aw-anotherworks.com/special_feature?)で募集されていました。
SNSやBtoCとは無縁だった地方自治体が、街の魅力のPRやより良い商品の開発のために専門家を募集しているようです。
自分の経験、知見が役に立ちそうだと思ったら応募してみるのもいいでしょう。特に何か故郷に貢献してみたいとお思いの方は、ご自分の出身地が何か募集していないかチェックするのも良さそうです。
ボランティア
ボランティアとしてパラレルワークをしている方も中にはいます。自分の興味のある分野にまずはボランティアから参入する、という方もいるでしょう。
もしくは無償でキャリアを積む、貢献していく、という考えで自分の経験や知見、スキルを提供することもあるかもしれません。
パラレルワークにWebライターを選ぶメリット
ここではパラレルワークにWebライターを選ぶメリットをお伝えします。パラレルワークは前述した通り、さまざまな分野でさまざまな方法でかかわることができます。
その中でも初めの一歩が踏み出しやすい、Webライターを選ぶメリットを4つお伝えします。
本業や前職での経験を活かしやすい
本業や前職での経験を活かしやすいのが、Webライターを選ぶメリットです。
ライティングの専門分野はあとから自分でいくらでも身につけていくことは可能ですが、元から経験や専門知識があることは、Webライター活動を始めていくうえで大きな利点になります。
例えば、不動産関連の仕事をしている場合、不動産売買についての知識を活かした記事が執筆できます。自分にとっては当たり前の知識でも市場価値が高い情報という話はよくあるのです。
自分が元々知っている業界や分野のライティングが募集されていたら、自信を持ってこれまで経験がある旨記して応募してみましょう。
独学でもスキルが習得しやすい
Webライターをパラレルワークに選ぶメリットに、独学でもスキルが習得しやすいということが挙げられます。
書店に行くとライティングに関する本は充実していますし、無料の動画などもWeb上には多く上がっています。
これらである程度学んだら、まずは1件案件に挑戦してみることでさらに自分に必要なスキルがだんだんわかってきます。
Webライターほど一人で初めの一歩が踏み出しやすいものは他にないでしょう。
会社員の仕事と時間のやり繰りをしながら新しいスキルを学ぶ場合、Webライターは独学でも習得がしやすいと言えます。
場所にとらわれず働きやすい
Webライターは場所にとらわれず働きやすいため、パラレルワークにおすすめです。
パソコンがあれば仕事ができるため、場所にとらわれず働くことができます。
会社員とWebライターという働き方をする場合、移動時間中に執筆に必要なリサーチをしたり、すきま時間でも執筆したりすることが可能です。
また、将来パラレルワークで複数の仕事に取り組み、移動を頻繁にすることもあるかもしれません。Webライターは場所に制限されないためパラレルワークとして取り組みやすいでしょう。
時間の調整がしやすい
Webライターは自分の執筆時間を調整しやすいという点でパラレルワークに向いています。
決まった時間にWebライティングを行うという契約を行っていなければ、執筆をいつ行うのかは自分で自由に決められます。
中には定期的なミーティングの参加を求められる場合もありますが、執筆時間はいつでも取り組めるため、自分で時間が調整しやすいのがWebライターという仕事です。
Webライターは、
- 執筆時間を毎日少しずつとるのか
- まとまった時間を数日とるのか
など、パラレルワークで働く際に必要な時間のやり繰りがしやすい職種だと言えるでしょう。
パラレルワークにWebライターを選ぶデメリット
パラレルワークにWebライターを選んだ場合、デメリットが3つあります。
ここでは、それらをご説明します。
ライティングに慣れていないと初めは時間がかかる
Webライティングにはじめて取り組む場合、想像以上に時間がかかるかもしれません。
Web上の文章に求められる基本のルールを取り入れて執筆することに、はじめは時間がかかる可能性があります。
さらに執筆に際してクライアントから渡されるルールを読み込み、ライティングに必要なリサーチをするのは慣れるまで時間がかかるでしょう。
またWordやGoogleドキュメント、CMSなど執筆ツールに馴染みがない場合も、その使い方に戸惑う可能性も出てきます。
はじめは時間がかかるものだと認識して、どんどん挑戦し慣れていく必要があります。
ある程度のまとまった時間が必要になる
ある程度のまとまった時間が必要になるのが、Webライターをパラレルワークに選ぶ際のデメリットです。
確かにWebライティングはすきま時間を利用して書いていくことは可能です。
しかし、構成案を作ったり、推敲したりする場合などは一貫して文章の目的や流れを考える必要があるので、まとまった時間で行ったほうがいいでしょう。
また、「急なスケジュール変更があったので、できれば早めに納品して欲しい」と依頼されることがあるかもしれません。
そのようなときは、ライティング用にまとまった時間を集中して確保する必要があります。
そして自分自身も体調や急なプライベートのトラブルなどで、どうしても仕事にとりかかれないことが起きる可能性があります。
そのような可能性を想定して、ライティングのためにまとまった時間を確保する日を決めておくのが良いでしょう。
締め切りが重なることがある
Webライティングにパラレルワークとして取り組む場合、締め切りが重なると時間のやり繰りに苦労することがあります。
締め切りはクライアントによって設定がさまざまです。
- 依頼から〇日後に納品
- 月末までにまとめて〇本納品
- 毎週〇曜日に納品
など、多種多様な依頼をされます。
バランスよくほかの仕事やほかの案件と時間を調整できたらいいのですが、締め切りがどうしても重なってしまうことがあります。
そのようなときは時間をやりくりして納品しなければなりません。ライティングだけをやっているわけではない場合、負荷が大きくなることもあるためスケジュール管理、健康管理には気を付けていきましょう。
まとめ
パラレルワークは複数の本業を持ち、さまざまな仕事のスタイルを取り入れて働いていくことです。
社会の変化や自分のライフスタイルに合わせ、柔軟に働き方を変えられるパラレルワークを取り入れてみることをこれからのキャリア形成の選択肢に入れてみることをおすすめします。
そして、何かパラレルワークをしたい、新たなキャリアを築きたいとお思いの方は、Webライターではじめの一歩を踏み出してみませんか。
(文:春木ゆり)
ライター。関東在住。お出かけレポート記事から美容、マーケティング関連、ブログ記事代行まで幅広く執筆。幅広いジャンルに対応可能。英語圏への問合せ代行なども経験あり。