Webライターになったはいいものの「なかなか良い案件に出会えない」「仕事が取れない」と悩む方もいらっしゃるでしょう。
案件との出会いは「運」です。ライティングスキルはあっても良い案件に出会えなければ、Webライターとして活躍できません。
そのため、なるべく多くの案件に出会える環境に身を置くのが大切といえます。
今回の記事では、4年前に未経験からWebライターとなり毎日必死に案件を探していた過去を持つ筆者が、Webライターが仕事を受注するためにやるべきこと、仕事を受注できる場所について体験談込みで紹介します。
受注が苦手で悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
初心者Webライターが仕事を受注するためにやるべきこと
筆者がWebライターになった2018年頃は、今よりWebライターの人数が少なかったこともあり、比較的初心者でも仕事を受注しやすかったです。
しかし、コロナ禍で自宅でも働きやすいWebライターを志す人が急増し、初心者Webライターが仕事を受注しにくい環境になりました。
ここでは、これからWebライターとして活動する場合に、どうすれば仕事を受注できるようになるかを説明します。
Webライティングについて学ぶ
まず、Webライティングはどんなものなのかを学びましょう。
Webライティングに関する情報は、書籍やYoutube、SNS、Web制作会社が運営するメディアなどで簡単に得られます。
また、自分が執筆してみたいと思うメディアの記事を読んでみて「どんな記事が求められるのか」を研究するのもいいでしょう。
Webライティングは実戦で身に着けるものなので、始める前から完璧に理解しようとする必要はありません。
しかし、少しでも知識を入れておくとクライアントの意図することが理解できスムーズに仕事ができるでしょう。
また、どんな仕事かを把握しておけば、実際にWebライターになってから「こんな仕事だと思ってなかった」というミスマッチも防げます。
サンプル記事をいくつか書いてみる
Webライターが増えたこともあり、初心者が仕事を受注するのが難しくなっています。実際に、1つの案件に50人以上が殺到するということも。このようなケースでは、「初心者可」と記載があったとしても、実績があるWebライターが採用されるでしょう。
採用側としては、スキルがわからないWebライターを採用するのはリスクがあります。そのため、自分の実績を証明できるように、Webメディアに掲載されるようなサンプル記事を書いてみるのがおすすめです。今後挑戦したいジャンルの記事をいくつか書いてみましょう。
サンプル記事は、Hatena Blogやnoteのような無料で使えるものに記載すれば十分です。実際に、筆者が主宰するWebライティング講座では、約20名の受講生がHatena Blogに書いた記事を添付して応募し、仕事を勝ち取っています。
サイトに登録する
ここまで準備ができたら、実際にWebライターの案件を見つけられるサイトなどに登録しましょう。
クラウドソーシングやマッチング型プラットフォームなど、必要な場合にはプロフィール文を書きます。プロフィールには、経歴・資格・対応可能ジャンル・対応可能時間・過去の実績などを書きましょう。採用担当者が読むのを意識し、挨拶や意気込みを書くのもおすすめです。
また、第一印象も大切です。50人もの応募が殺到したら、すべての応募者の提案文を読むとは限りません。すべては、「クライアントに興味を持ってもらえるか」が始まりなので、できればアイコンにする画像は自分の写真やイラストを用意して印象に残せるように工夫するのをおすすめします。
履歴書・職務経歴書の準備
クライアントによっては、応募にあたり履歴書や職務経歴書を必要とするところもあります。履歴書や職務経歴書は書く項目が多いので、あらかじめ作っておくのをおすすめします。「いいな」と思う案件を見つけたらすぐに動けるように準備しておきましょう。
Webライターが仕事を受注できる場所
それでは、Webライターが仕事を受注できる場所について紹介します。
ランサーズ
日本最大級のクラウドソーシングサイトの「ランサーズ」。CMやネット広告などで見かけたことがある方もいらっしゃるでしょう。
ランサーズは、クラウドソーシングサイトの中では認知度も高いため、大企業も発注者として利用しています。そのため、単価高めな案件が多いのがメリットです。
筆者はあまり活用できていないのですが、講座の受講生はランサーズで仕事を獲得している方が多いので、ぜひ登録してみてはいかがでしょうか。実績ができてくると、高単価のスカウトも増える印象です。
クラウドワークス
ランサーズに並ぶ大手クラウドソーシングサイトのクラウドワークスは、初心者でも挑戦しやすい案件が豊富です。
筆者が未経験からWebライターとなり、始めて仕事を獲得したのはクラウドワークスでした。美容系の案件を文字単価0.5円程度で獲得しました。今思えば低単価なんですが、自分の力でお金を稼げるようになったのがすごく嬉しかったのは忘れません。
その後、職務経験を活かせる得意ジャンルにシフトしたこともあり、Webライター3カ月目にはクラウドワークスの案件だけで月収20万円を超えました。
「クラウドソーシングサイトは低単価ばかりで使えない」とよく聞きますが、結局はどんな案件に出会えるかと使い方だと思います。実際、クラウドワークスで文字単価10円超えの案件を現在進行形で数か月に渡り受注しています。たまに出現する好条件の案件を取りこぼさないように毎日チェックするのがおすすめです。
クラウドワークスの登録はこちら
クラウディア
クラウディアは、株式会社エムフロが運営するクラウドソーシングです。筆者はこのクラウディアに毎月たくさんのお仕事をいただいており、ぜひ皆さまへおすすめしたいと思っています。
まず、手数料水準が10-15%と大手クラウドソーシングに比べて低いのがポイントです。手数料が大きいと手取りが減ってしまうので、手数料を少しでも抑えたい方にメリットがあります。
また、プロフィール内容が充実しているとクラウディア担当者と繋がり、クローズド案件の打診をしてくれます。親身な担当者の方が多く、こちらの単価感やスケジュールも考慮してくれるので大変仕事がしやすい環境だと感じています。
サイト上に表示されている案件は少なめですが、担当者との信頼関係ができるとどんどん好条件の案件を個別で紹介してくれますよ。まだ競合も少ないと思うのでぜひ登録してみてくださいね。
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Bizseek
Bizseekは、株式会社アイランドが運営するクラウドソーシングです。手数料が5-10%と業界最安という特徴があります。ただし、案件はほとんどない印象です。今後サービスが拡大するかもしれないので、今のうちに登録だけしておいてもいいかもしれません。
ママワークス
ママワークスは、名前の通りママ向けの案件が多めなクラウドソーシングです。ただし、独身の方やお子さんがいらっしゃらない方、男性も利用できます。案件数はそこまで多くありませんが、文字単価1円以上の案件が多い印象です。
ココナラ
ココナラは、仕事を受注したい人が自分で商品やサービスを出品する形態のクラウドソーシングです。
自分で単価や条件などを決めて出品でき、実績が増えて評価が高まると単価も上げやすくなります。「自分のサービスを作りたい」「自分のスキルを認めてくれた方に購入して欲しい」という方におすすめです。
筆者は実際にお仕事を受注したことはありませんが、チャンスをつかむために出品だけしています。納期などの条件が合わずお断りが続いていますが、ココナラでの実績がなくても相談来ますよ。
ココナラの登録はこちらから
CACASEL Editor
CACASEL Editor(カカセルエディター)は、掲載されている案件の77%以上が文字単価2円以上というクラウドソーシングサイトです。手数料も発生せず、納品から10営業日で入金されるのも嬉しいポイントといえるでしょう。
クライアントとのやり取りは不要で、CACASEL Editorのディレクターが直接指示してくれます。ライターは記事の執筆に注力できるのがメリットです。
Wantedly
Wantedlyは、37,000社が利用する採用プラットフォームです。ライター案件も豊富にあり、興味がある案件に「興味がある」「話を聞きたい」ボタンを押すと、後から採用担当者から連絡がくる可能性があります。応募文などは送れないので、自分のプロフィールを充実させておき、採用担当者に興味を持ってもらえるような工夫が必要です。
筆者はWantedlyで直接契約の案件を見つける機会が多く、中には2年以上も継続してお仕事のご依頼をいただいたクライアント様もいました。
単価の記載がないので、直接クライアントに確認する必要がありますが、経験値から文字単価1円を切るケースは稀だと思います。
ただし、仕事の受注にあたり、オンラインの面接があることがほとんどなので、面接で好印象を残せるように努力しましょう。
Workship
Workshipは、株式会社GIGが運営する副業・フリーランス向けのマッチングサイトです。週1〜3日の副業案件が豊富で、文字単価ではなく時給で記載されています。契約はWorkship上でクライアント・ライター・Workshipの3社で行い、トラブルが発生した場合にも相談できるのがメリットです。
SOKUDAN
SOKUDANは、CAMELORS株式会社が運営するプロ人材向けマッチングプラットフォームです。ライター案件は少なめですが、プロ人材向けということもあり、文字単価5円以上など単価が高めな案件も掲載されています。プロライターとしての自信があり、高単価狙いたい方におすすめのプラットフォームです。
SOKUDANの登録はこちらから
CARRY ME
CARRY MEは、ビジネス界におけるプロ契約ができるプラットフォームです。求められるスキルも高い案件が多いですが、週2.3日勤務で月額20-50万円が相場で、高単価に期待できます。
Webist(ウェビスト)
Webist(ウェビスト)は、株式会社クリーク・アンド・リバー社が運営する求人情報サイトです。登録すると、Web業界・広告/出版業界の転職・就業事情に精通したエージェントとの電話面談を行い、それぞれの専門性や目指すキャリアに合わせた求人を紹介してくれます。
大手・有名企業の求人情報が豊富で、エージェントが間に入って条件交渉などをしてくれるのも魅力です。
現在、ライター案件は少なめですが、良い案件が入ってきたときに紹介してもらえる体制づくりをしておきたい方は登録だけでもしておくと良いでしょう。
複業クラウド
複業クラウドは、複業・業務委託に特化したプラットフォームです。2022年6月に登録して案件を確認したところ、ライティング関連の応募は約100件ありました。文字単価も1円以上で募集しているものがほとんどですが、まだ知名度が低いため競争率が低く穴場といえるでしょう。
NIKKEI SEEKS
NIKKEI SEEKSは、日本経済新聞社(日経)が企画・運営するスキルシェアサービスです。2022年6月にライター案件を検索したところ、2件がヒットしました。どちらも月単位の予算が数十万円単位となっており、がっつり参画できる人材を求めている雰囲気でした。まだ案件は少ないですが、発注者の与信能力審査を実施しているので、悪質な業者が混ざることはなさそうで安心です。日本経済新聞社が運営していることもあり、今後大手企業が人材を探す時に使うかもしれませんね。
Instagramは自分の世界観を表現しやすいSNSです。例えば自分の好きなジャンルや知識があるジャンルを投稿することで、その投稿やセンスに目をつけたクライアントがスカウトしてくれることがあります。
実際、筆者が主宰するWebライティング講座の受講生は、オーガニックな暮らしをインスタグラムで投稿しており、そのセンスや知識が評価されて大手企業からスカウトされました。文字単価換算すると約15円の案件!自分の知識を活かした記事を高単価で執筆できるので、仕事がとても楽しいといっています。
このように、写真や画像をうまく使いながら表現するのが得意な方は、Instagram上で依頼が来る可能性もあるかもしれません。
また、Web記事ではなく、SNS代行としてスカウトを受けることもあるようです。
Twitterもライター案件を獲得がしやすいSNSです。筆者もTwitterでスカウトを受けたり、ライターを募集している方に自分からアプローチしたりしてお仕事に繋がることがあります。
特に、Twitterには経営者、Web制作会社の方やメディアの編集者の方がいらっしゃるので、過去の投稿に興味を持っていただけるとお仕事に繋がりやすいと感じています。(※自分の発言は見られていることを意識した運用をしましょう!)
単価はもちろんクライアント様の予算によりますが、文字単価10円以上の案件をご依頼をいただいたこともあります。
indeed
indeedは、求人情報に特化した検索エンジンです。indeedで「ライター 業務委託」「ライター 金融」と検索すると案件が見つかります。筆者も何件かindeedから仕事に繋がったことがあるので、ぜひ試してみてください。
indeedでヒットした案件は、各社応募方法や必要書類が異なるので、指示に従って応募しましょう。履歴書や職務経歴書を必要とするクライアントも多いので、いい案件があったらすぐに動けるようにあらかじめ準備しておくのをおすすめします。
Google検索
Googleで「ライター 募集」と検索すると、ライターを募集しているメディアが見つかります。自分が書いてみたいジャンルのメディアでライターを募集していたら応募してみましょう。
経験者しか受からないと感じるかもしれませんが、実績としてブログを用意して応募すれば、未経験・初心者でも審査に通ることもありますよ。実際にWebライティング講座の受講生は未経験でもメディアのジャンルに合わせたブログを用意して、審査に通っています。
まとめ
今回の記事では、Webライターが案件獲得できる場所について紹介させていただきました。
特にフリーランスのライターになったばかりの頃は、仕事が安定せず気持ちが焦ってしまうこともあるでしょう。しかし、これだけの媒体で毎日案件を探せば、必ず仕事は見つかるはずです!
Webライターになったばかりの方、なかなか良い案件に出会えない方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
(文:勝目麻希)