フリーランスのWebライターとして仕事する場合、自ら営業して仕事を得ていく必要があります。
一方で、初心者の人は実績が少なく「最初の案件を取れない」「自分に合った案件に巡り会えない」といった悩みを抱えがち。筆者もWebライターをはじめたてのころは、案件がうまく取れずに苦労した経験があります。
今回はWebライターとして働く際「仕事を取れない」理由や脱却する方法、稼ぐためのコツについてご紹介します。
この記事で自分に合った案件の見つけ方や取り方を知ると「仕事が絶えない」という流れを作るきっかけにできるでしょう。
とくに、「Webライターの活動を始めたけれど案件を取れずに悩んでいる人」はぜひ参考にしてくださいね。
「仕事が取れない」のは、Webライターの悩みの1つ
Webライターをしている人の中には「仕事が取れない」と悩むケースが多くあります。
ここでは、現役WebライターのSNSで確認したところ、下記のような投稿が散見されました。
「文字単価1円以上の仕事が取れない」
「継続案件につながらない。単発で終わってしまう…」
「10案件に応募したのにすべて落ちてしまった」
“仕事が取れない”という悩みは、とくに初心者や仕事をはじめたばかりのWebライターに起こりがちな傾向に。
そのため、現在はプロライターとして活躍している人でも「仕事をはじめたては、案件をなかなか獲得できなかった」なんてことは、珍しくありません。
Webライターの仕事を取れない理由
SNSの口コミから「Webライターをしているけれど、仕事をうまく取れない」といった現役ライターは、多くいることがわかります。
Webライターが仕事を取れない理由としては、以下が挙げられるでしょう。
- 競争率の高い案件ばかりに応募している
- 応募の数が足りていない
- いい提案や営業ができていない
- 実績がない
はじめに、Webライターとしての仕事を取れない理由について紹介します。
競争率の高い案件ばかりに応募している
Webライターは文字単価でいうと1円前後の低単価の案件に応募が集中する傾向にあります。仕事が取れない人は、競争率が高いところばかり応募している可能性も。
近年のWebライター増加に伴い、参入しやすい単価の低い案件は競争率が激化しています。
競争率が高いと案件の難易度自体は低くても仕事を獲得するのは難しくなってしまいます。
競争率が低い案件やまだ利用者が少ないプラットフォームを利用するといいでしょう。
応募の数が足りていない
実際の応募数や行動量が足りていないため、仕事が取れていない可能性があります。
自分では「常に提案している」と感じていても、客観的にみると応募の数がまだまだ足りていないケースもあるのです。
とくに初心者は実績やスキルは比較的少ないため、自ら応募しなければ、自分に合ったクライアントや案件に出会うことは難しい傾向に。また、初心者のころは「案件に10〜20件ほど応募して、1・2件採用されるくらいが目安」とも言われています。
Webライターで仕事が取れない場合、単に応募の数が足りていない可能性は高いため、仕事を取る上で進んで提案していく姿勢が大切です。
いい提案や営業ができていない
とくに応募や提案を多くしていても仕事を取れていない人は「いい提案や営業ができていない」可能性が高いです。
提案内容や営業方法をよくすると、採用メリットをクライアントが感じやすく、相手にインパクトを残せるように。
実際に提案・営業する場合、以下の判断材料を充実させる必要があります。
- プロフィール欄(クラウドソーシングの場合)
- 提案文
- ポートフォリオ
ポートフォリオとは、過去の実績や力量を記載したプロフィールのようなものです。
これらの判断材料を充実させることで、自分の強みをアピールできるようになります。
とくに片っ端から仕事に応募していているのに、案件をなかなか取れない場合、提案や営業の方法に原因がある可能性があるので、一度見直してみるのがおすすめです。
実績がない
Webライターとしての過去の実績がなく、応募時に提示できない場合は仕事を取りにくい傾向にあります。
過去の実績がないと、クライアントはライターのスキルや知識を図りにくく、安心して採用できません。
過去の実績はクライアントにとってあなたのスキルを測る判断材料で、選考を左右する要素になります。
実績がない場合、仕事の獲得は難しく、自ら実績として提示できるサンプル記事をブログなどで作成してみるのもおすすめです。実際に、ブログに書いたサンプル記事を提出して仕事獲得につながっているライターも多いです。
仕事が取れないWebライターを脱却する方法
Webライターが仕事をうまく受注できない理由はさまざまありますが、それぞれの理由を補う必要があります。
Webライターの仕事を取れない状況から脱却する方法としてはこちらがおすすめです。
- 積極的に新規開拓する
- 直接契約に踏み込む
- 今ある仕事に100%の力で取り組む
- 他者と差別化する
原因を理解できた後は「仕事が取れるWebライター」になるための解決方法を取り入れていきましょう。
積極的に新規開拓する
仕事の応募数が足りない部分を補うために、積極的に新規案件へ応募することをおすすめします。
行動量を上げて自分の営業方法をレベルアップさせることで、自然とお仕事の受注率も上がるでしょう。
また応募する際は、募集内容をしっかり読み込み、案件に合わせて提案内容をアレンジすることが大切です。クライアントに合わせた提案は、意図を読み自分の言葉でテキストに落とし込んでいる観点から、高評価・採用されやすい傾向に。
他にも提案文を作る際は、以下を意識することがおすすめです。
- 案件を見つけたら早く応募する
- 過去の実績を提示
- 自分を採用するメリットを提示
- 誤字脱字をなくす
- 熱意が伝わる文章で伝える
提案文以外にも自身のプロフィールやポートフォリオはできるだけ記入し、仕事に対する意欲をアピールしていきましょう。
正しい営業方法で積極的に仕事に応募し、案件獲得のチャンスを逃さないようにすることが大切です。
直接契約に踏み込む
初心者向けのクラウドソーシング系から一旦離れて、直接契約に踏み込むことも仕事を獲得する手段のひとつになります。
直接契約と聞くと高いハードルを抱きがちですが、以下のメリットもあります。
- システム手数料は不要
- 継続的な仕事も多い
- 大量発注してもらえるクライアントと繋がりやすい
またこれらを満たす「Web制作会社」「編集プロダクション」は案件を多く抱えているため、継続・大量発注してもらいやすい傾向に。もちろんクライアントが求めるスキルは必須ですが、クライアント側の理由で途中終了となるケースは少なく、継続して依頼を受けやすいです。
クライアントとの相性は仕事を続ける上で重要なため、営業相手や営業場所も見直していきましょう。
クライアントとの出会いは「運」もあり、円滑な業務を進めるためにも、出会いの場を広げていくことが大切です。
今ある仕事を100%の力で取り組む
さまざまな案件に提案している際も今ある仕事の力を抜くことなく、100%の力で取り組むことが大切です。
普段の業務では、以下を意識することがおすすめです。
- 即レスを意識する
- 納期を守る
- フィードバック(修正部分)は確実に反映させる
- 同じミスをしない
- 誤字脱字しない
- マニュアルを遵守する
- 成果につながる提案をする
基本の仕事をこなしつつ、余裕があれば新しく提案してみるのもいいでしょう。たとえば、成果につながる部分や効率化できそうな部分を提案をすること。
具体的には、画像を選んだり、内部リンクを提案したり、企画を提案したり。できることはいろいろあります。
すると現在の仕事を長期的にいただけるだけでなく、新しい仕事を任せてもらえたり他のクライアントを紹介してもらえたりする可能性も。
基本の業務をこなし利益に貢献する意識をもつことで、クライアントの満足度や評価は高くなるでしょう。
今ある仕事を100%にこなして「クライアントの仕事の手間を省く提案」を行うことも、仕事の獲得や継続において大切です。
他者と差別化する
案件の獲得はもちろん仕事を継続する上で、他者と差別化して自分の価値を客観的にアピールすることが重要です。
強みやアピールポイントを自身で把握できると、営業や自分にあった仕事を見つけやすくなります。
他者との差別化として、以下を取り入れることがおすすめです。
- 得意分野をつくる
- 十分なライティングスキルを身につける
- 常に知識をアップデートしておく
- SEOに関する知識や実績をつける
- 個人サイトでSEOの実績をつくる
- SNSでの発信をつづける
例えば、資格を取得するなどして専門性をアピールするのも良いでしょう。具体的には、ファイナンシャルプランナーの資格を取得すれば金融案件が獲得しやすくなります。
また、SNSが得意な方は、フォロワーが多いと記事の拡散に期待されて採用されたり、SNS代行の仕事が舞い込んだりするでしょう。
他のライターと差別化ができれば、仕事を取りやすくなります。
仕事が取れなくても営業は続けよう
Webライターの仕事が取れない場合も、仕事を取れない理由を分析しつつ積極的に営業を続けていく姿勢が大切です。
営業場所や営業方法を問わなければ、Webライターの案件は多くあります。また、契約中の案件が突然終了となる恐れもあるため「仕事を探したい」と思った場合、すぐに営業や提案していくことがおすすめです。
とくに初心者のWebライターは、はじめの仕事の獲得は難しく「〇件連続で落ちた……」なんてことは少なくありません。案件を獲得したいのであれば、毎日の空いた時間を使って積極的に応募していきましょう。
また気になる案件は早めに応募することで、提案内容をクライアントに気づいてもらいやすいです。
採用されなくても落ち込む必要はありません。とにかくはじめは提案することで、新しい案件に出会える可能性が高まりますよ。
Webライターの仕事を受注できる場所について書いた記事がありますので、合わせて読んでみてください!
まとめ
初心者のWebライターは「仕事が取れない」といった悩みを抱えがちですが、自分に合った正しい対処法を取り入れることで解決できます。
自分が「なぜうまく案件を取ることができないのか」を理解し、自分に合った営業方法や働き方をみつけていきましょう。
またうまく仕事が取れない状況であっても、正しく営業をつづけることで、新しい仕事のチャンスに出会える可能性は高くなります。提案や営業方法のコツを掴み、実績や経験を積むと、仕事はどんどん獲得しやすくなりますよ。
本記事で紹介したWebライターの仕事の取り方は仕事を続ける上で重要な要素なので、ぜひ実践してみてくださいね。
(文:秋月碧)
1996年生まれ、鹿児島県在住フリーライター。大学を卒業後、会社勤めを2年したのち退職。
会社員としての働き方が向いておらず、自分のペースで働けるフリーランスに転身。
現在は女性メディアを中心に執筆活動をしている。
Webライターは独学からでもなれますが、特に初心者のうちは思うように仕事を取れないケースが多いです。効率的にスキルを身に着けて仕事を獲得していきたいのであれば、現役フリーランスライターが教える「Webライティング講座」の受講がおすすめです。講座ではライティングだけではなく、営業方法、ブランディング、継続するマインドなど、Webライターにとって欠かせない知識をお伝えします。講座の内容が気になる方は、下記をご参照ください。